便を観察してみよう!
皆さんは自分の便をじっくり観察したことはありますか?
排便回数や排便のしやすさだけでなく、便の色や形を観察することは
自分の健康状態を知るバロメーターとしてとても大事です。
そもそも便って何からできている?
便は、食べ物のカス=食物残渣(ざんさ)で成り立っています。
口から入れた食べ物は、食道→胃→十二指腸→小腸→大腸と移動していきます。
その過程で、胃酸や消化酵素により食べ物はブドウ糖やアミノ酸などに細かく分解され、
小腸で吸収されていきます。
食べ物に含まれる水分や唾液、胃液、胆汁などの消化液を合わせると、
合計で9リットルの液体が分泌されているそうです。
栄養素が小腸で吸収されるときには、この9リットルの液体に溶け込んだ形で存在しています。
小腸で吸収されなかった食物繊維などは、
そのまま液体に溶け込んだ状態で大腸に入ります。
その後、大腸では主に水分や電解質が吸収され食べ物のカス(食物残渣)だけが集められ、
それが固まりとなったものが便になります。
便の形は大腸を進む速さと関係している
先程も述べましたが、大腸に到達した時点ではほぼ液体の状態で存在しています。
そのため、水分が吸収されずに大腸を素通りすれば、水のような便になります。
逆に大腸の通過時間が長ければ水分の吸収が進み、便はコロコロ、カサカサになります。
国際的な分類:ブリストルスケール
便の形状について、国際的にブリストルスケールで分類されています。
※画像をクリックすると拡大表示されます。
分類のうち、4が理想な状態ですが、3と5も正常な便です。
1と2は水分が不足した硬便、6と7は水分が多すぎた下痢便状態です。
毎日排便あるから大丈夫、というわけではありません。
時間が無くてなかなか見る余裕がない、そもそも見る習慣が無いという方は
是非、ブリストルスケールと照らし合わせながら便を観察してみて下さい。
また、病院などで自分の便の状態を上手く伝えるために利用してみて下さい。
<参考HP>
①排泄ケアナビ
http://www.carenavi.jp/index.html
②日経メディカル http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/sped/1405gi/201405/536427_2.html