平均寿命と健康寿命
先日、興味深い記事を見つけました。
“平均寿命”と“健康寿命”というもの。
今回はその記事をご紹介したいと思います。
■健康を脅かす現代女性のライフスタイル
女性の平均寿命が86.30歳となり、女性の約半分が90歳まで生きる時代となりました。男性よりも寿命が長いため、最後は一人になる可能性が高い。だからこそ女性には、人生90年を健康で生き続ける体作りが必要だと、あいち健康の森健康科学総合センター・センター長の津下一代先生は言います。
近年、働き方や生き方が多様になったことで、女性の健康管理が難しくなった側面もあります。1人暮らしで仕事中心の生活だと、食生活はなおざりになりがち。仮に家族がいれば、家族の食事をつくり、それが自分の健康にもプラスとなるのですが、晩婚化などでそういった機会が得られにくくなっていることが現実としてあります。
また、小さい頃から勉強や習い事に忙しく、母親の料理をあまり手伝わずに育った女性も増え、食事を作って食べるという、生きるために必要な学習が足りていないことも、最近の傾向として見られるようです。
■健康への最短ルートは運動にあり!
女性が健康づくりをする上で決定的に足りていないのは、運動不足だと津下先生はいいます。
「若い女性ほど運動していません。20代で運動習慣がある人は1割以下(9.5%)、30代でも2割に届きません。60代で40.8%となっています」※厚生労働省「平成23年国民健康・栄養調査」より
女性が要介護になる原因を調べたデータでは、上位から
認知症 18%
脳卒中 16%
高齢による衰弱 15%
関節疾患 14%
骨折・転倒 12% ※厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査」
このようになっています。
これらは、日ごろからの運動や食事に留意して生活していれば、もっと発症を遅らせることもできます。
未来の健康をつくるのは今です。
最後まで健康な人生にするために、今から健康づくりに取り組んでいきましょう。
【参考文献】
季刊セルフドクター 2013 winter vol.067
表:平均寿命は厚生労働省「平成22年完全生命表」
健康寿命は厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
<厚生労働省「健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料」(平成24年7月)>