毎日排便があっても便秘なの?!
みなさん便秘とはどのような状態のことであるかご存知ですか?
「毎日便が出ない状態」であると思う方が多いのではないでしょうか。
実は毎日便が出ていても便秘の可能性があります。
便秘の定義について
そもそも便秘については、主に以下の3つの学会で定義されています。
①日本内科学会
3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態
②日本消化器病学会
排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔が不規則で
便の水分含有量が低下している状態(硬便)。 ただし、明確な定義はない。
問題となるのは排便困難や腹部膨満感などの症状を伴う便通異常の状態。
③国際消化器病学会(RomeⅢ)
*排便回数が週3回未満 *4回に1回以上は硬い便
*指や綿棒などを用いて強制的に排便させる行為4回に1回以上
*排便時に強くいきむ、残便感、閉塞感がみられる頻度が4回に1回以上
*上記の症状が6ヶ月前から少なくとも3ヶ月で基準を満たす場合に慢性便秘
毎日排便があることだけが大事ではない
以上のように3つの学会で定義が示されていますが、
実際には便秘の症状に個人差が大きく明確な定義は難しいそうです。
3つの学会内容を簡単にまとめると、
3日以上排便がない
毎日排便があっても残便感や腹部膨満感がある状態
水分不足などで便が硬く、強くいきむなど排便が困難な状態
これらの症状が長く続くかどうかが便秘を判断する上でポイントとなるようです。
そのため、たとえ毎日排便がなくても残便感がなくスッキリしていれば便秘とは言わないのです。
便の状態が安定していて自分の排便リズムが一定に保たれていることが理想です。
参考にしてみて下さい。